やっぱり本物がイイっ!!
昔はCM (Computer Modern) と言えばMETAFONTで作ったPK (PacKed) フォントだったが,PDFに埋め込むと出力先の解像度によってはギザギザになってしまうことが多かった
そもそもPKフォントは出力装置の解像度に合わせて用意されるものなので当然だが・・・
しかし最近のTeX環境にはBlue Sky Researchがフリーで提供してくれたType1の高品質なCMが付属するようになっている
CMはTeXの生みの親のKnuth教授がデザインされたフォントですが,線が細いし,失礼ながらあまり美しくない(数式のシグマはtxよりCMの方が好みだが・・・)
そのせい?か,IEEEを中心に,投稿論文にはTimesを埋め込めとのお達しがあることが多い
さて,問題はTimesが売り物であること
teTeXベースの環境では,URWが寄贈してくれたTimesクローンのNimbusRomanNo9LというType1フォントが使える
正直これで十分やし,自分には違いも分からない
ただ当然埋め込まれたフォントの名前はTimesほげほげじゃなくてNimbusRomanNo9Lほげほげなわけで,厳密に指定を満たしているかといわれると???
要するに貧乏人は投稿するなということでしょうかw
(IEEE PDF eXpressなんてのもあるので一概には言えないけど・・・)
そこで,Acrobat Reader 3に付いていた本物のTimes系フォントを拝借することに
せっかくなので一緒に入っている基本14フォントも使いましょう
FontForgeで調べた感じ,TimesはLinotype製,他の基本14フォントはAdobe製の模様
今回はdvipdfm(x)で使用する方法をメモしてますが,どうみてもグレーな方法なので自己責任でよろしく
- 取り出し
acroread_linux_301.tar.gzを展開- さらに
READ.TARを展開 Fontsディレクトリの中にある,フォント14個を取り出す
Courier, Courier-Bold, Courier-BoldOblique, Courier-Oblique
Helvetica, Helvetica-Bold, Helvetica-BoldOblique, Helvetica-Oblique
Symbol
Times-Bold, Times-BoldItalic, Times-Italic, Times-Roman
ZapfDingbats
- 変換
- 取り出したフォントはASCIIテキスト形式 (pfa) だが,dvipdfm(x)はバイナリ形式 (pfb) のType1フォントしか扱えないのでt1utilsで変換する必要がある
- t1utilsが入っていない場合は,portとかでインストール
- フォント名はベンダの命名則かKarl Berry則に従う(今回はKB則を採用)
- KB則を示したFontname -Filenames for TeX fonts-のAppendix A.1に基本35フォントのKB名が,Appendix A.2にKB則とAdobeのベンダの命名則の対応が記されている
- Type1フォントのセットアップ方法を示したThe Font Installation GuideのAppendix Aにweightやwidth, variants, encodingのKB則とNFSSの対応表がある
- 次の
t1binaryコマンドを実行% /opt/local/bin/t1binary Courier pcrr8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Courier-Bold pcrb8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Courier-BoldOblique pcrbo8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Courier-Oblique pcrro8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Helvetica phvr8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Helvetica-Bold phvb8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Helvetica-BoldOblique phvbo8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Helvetica-Oblique phvro8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Symbol psyr.pfb % /opt/local/bin/t1binary Times-Bold ptmb8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Times-BoldItalic ptmbi8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Times-Italic ptmri8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary Times-Roman ptmr8a.pfb % /opt/local/bin/t1binary ZapfDingbats pzdr.pfb
- 取り出したフォントはASCIIテキスト形式 (pfa) だが,dvipdfm(x)はバイナリ形式 (pfb) のType1フォントしか扱えないのでt1utilsで変換する必要がある
- インストール
- 変換したフォントを,TDSに従って配置(今回は
TEXMFLOCAL/fonts/type1/adobeに配置) - Kpathseaを使ってるなら
mktexlsrを実行 - 次の
updmap-sysコマンドを実行する% sudo /opt/local/bin/updmap-sys --setoption LW35 ADOBEkb
- ベンダ名の場合やURWのフォントに戻す場合は,
/opt/local/share/texmf/web2c/updmap.cfgでオプションを参照
- 変換したフォントを,TDSに従って配置(今回は
よくmapファイルにエントリを追加してる解説があるけど,updmap-sysかupdmapを使いましょう
たまに本物が使いたいだけならオリジナルmapファイルを使ってもいいけど,updmapの方がよいと思う
一応MacPortsで入れたTeXを前提にしてますが,teTeXベースならほぼ同じハズ
W32TeX付属のdvipdfm(x)やAdobe Distillerでのやり方はまた後日
